PHILOSOPHY-企業理念-

企業理念

好きなことを仕事にするな

 最近「好きなことを仕事にしなさい」なんて言葉を聞くけれど、これは順番が違う。 本当は「自分の仕事を好きになりなさい」といったところだね。

 与えられた仕事を好きになって楽しく取り組んでいれば、周りから応援されやすくもなるし、結果として成功しやすくもなる。そうやって仕事を目一杯楽しんでいる人が「好きなことを仕事にしなさい」と言うんだ。

 ああでも、勘違いして欲しくないんだけど、彼らは嘘をつこうとしてるわけじゃない。自分が心から仕事を好きになっているからこそ「好きなことを仕事にしなさい」と言えちゃうわけだ。

 

 成功者だって、自分の仕事が最初から好きだった人ばかりでない。けれど彼らは、今は自分のやっていることを好きになっている。むしろ、好きになったから成功したといってもいい。

 好きになることは後からいくらだってできる。だったら、確実に結果が出る仕事を選択して、それから好きになってみるのはどう? その方が得でしょ?

好きなものを絞らないで

 

 そもそも、現在仕事で成功している人々は、本当に最初から仕事が好きだったのかな?誰しもやり始めてから好きになったんじゃない?  だって、好きなことを仕事にすしようとすることには弊害がある。

 

 例えばサッカー観戦が好きな人がサッカーに関わる仕事に就いたとしよう。けれどその人はサッカー以外の仕事も必然的にする必要がある。サッカーに関わることだけ好きだったなら、好きではない仕事の方が絶対に多くなる。そうしたらどんどん仕事が嫌になってしまうよね。

 そもそもサッカーに関わる仕事ってどれだけあると思う? メーカー? 運営? きっと就職の時点で選択肢が狭まってしまって苦労する。でも、好きなものを増やせば話は別だ。好きなものが多数あれば何をしても幸せになれる。

 サッカーを好きな人が、サッカー以外の仕事も好きになれたらどんな仕事がきても幸せだろうし、職業選択の幅もずっと広くなる。嫌いなものをなくして好きなものばかりにすれば、どんなことでもできてしまう。

 

 夢を持つのは大切だけど、一つに絞ってはいけないよ。夢をたくさん持てば人生いくらでも楽しめる。

 ほら、今からでも遅くない。どんどん好きなことを増やしていこうよ。

 

 

 

 

 

たまごが先かにわとりが先かなんてどっちでもいい

 

 何かを好きになるというのはとっても簡単だ。それを好きな人の状態を真似すればいいんだから。

 

 君は好きなアイドルとかいる?

 仮にいない前提にして、友人たちから好きなアイドルについて聞かれたとしよう。そこで……そうだな、適当に欅坂46と答える。すると君の周りには自ずと欅坂46のファンが集まってくるんだ。そうすれば話題を合わせるために曲を覚えなければならなくなるし、メンバーの顔や名前も覚える必要がある。メンバーが出る番組をチェックして、アルバムを買って、ライブへ行ってファンの真似をする。

 そうしているうちに君はもう欅坂46のことが好きになっているだろうね。

 

 「好き」は行動の後についてくる。たまごが先かにわとりが先か、なんてどちらでもいいんだ。好きになりたいものがあればそれが好きな人のことを真似てみて。

 仕事も一緒。例えば事務仕事が好きじゃなかったとしても、事務仕事が好きな人と一緒に働いたり、その仕事を自分の好きなことに結び付けたりするうちに好きになれる。

 自分の役目を好きになれば、毎日の仕事を楽しみ放題だ。