MESSAGE -代表メッセージ-

今後の展望

 日本には素晴らしいサービスや技術があります。しかし、それを生かしきれる経済ではなくなっているのも現状です。
 どれだけ高い技術やサービスを持っていても、日本国内では少子化に伴い技術やサービスを受ける人が少なくなっています。しかし、そういったコンテンツを必要としている国も、世界には幾つもあります。

 私が海外に赴いた時に感じるのは、まだまだ世界には日本のコンテンツを必要としている国がたくさんあるということです。
 現在テンフィールズファクトリー の現地法人があるフィリピンでは、お金やコンテンツがそれほど多くはありません。しかし、それをやり遂げるだけの熱い想いを持った人が大勢います。日本の技術やコンテンツを進出させることで、彼らの手助けをできるのではないでしょうか。
 ただ、そこには言語の壁があります。この壁が有る限り、日本の中小企業が海外に進出したり、海外の企業が日本市場に入るのも容易ではありません。大手ではその壁を乗り越えることができても、中小は世界に羽ばたくことはできない。その状況を変えたい、そう思いました。
 テンフィールズファクトリーは、今まで多くの事業を広げてきましたが、今度は海外と日本の架け橋になることで、日本の質の高いコンテンツを広めていきます。

 また、中小企業の素晴らしいサービスや技術は、販売知識がなかったり、売る術がないために減少傾向が見られます。
 そこで私は経営者を育て、中小企業をサポートしていこうとも考えました。
 経営者として成長した各事業部のマネージャーを派遣することで、中小企業のサービスを世界に広めていきます。
 日本と海外の架け橋に。これが、私たちの今後のビジョンです。

多数の事業部が生まれた背景

市川裕

 起業をする当初から、様々な分野で社会貢献をしたいと考えていました。
 同じ業界で18年もやっていると、様々な関係性やしがらみが生まれます。違う市場に移ることができれば、お客様視点で必要とするサービスを0から作れる。他がやりたくてもできない様々なことができる。守るべきものがないからこそできることが多い。そう感じたためです。また、ある分野で培った知識や技術を他の分野に持っていくことで他社とサービスの差別化ができます。そういったことも、事業を増やした理由の一つです。

 因みに、最初に立ち上げたビジネスモデルは、他の中小企業の社長さんをサポートすることでした。せっかくいいものを作っているのに、売り方が分からず商品やサービスを届けられない状況は勿体ない。そこで、営業の代行を行おうとしたのです。営業は得意だったため多くのお問い合わせをいただきましたが、その反面、自分の手だけでは回らなくなってしまうという問題が起きました。
 それを解消するためにHPで代理営業を行おうとしたところ、ここでも需要が増え、そこからウェブ事業部ができ、徐々に会社が発展してゆく運びとなりました。

 事業部を増やした理由としてもう一つ、スタッフのことも挙げられます。
 会社がある程度成長し、売り上げも上がってきたある年末に飲み会を開き、スタッフの家族も呼んだところ、社員の数よりも多い家族が集まりました。その時に思ったのは、彼らが5年後、10年後豊かな生活を送れるかどうかということ。おそらく今のままではダメだろう、そう思いました。給料の問題です。
 会社は成長していかないと給料を払うことができない。この時初めてそう気が付いたのです。

 スタッフが私と同じような売り上げを出せるようにし、スタッフやスタッフの家族に豊かな暮らしを送ってもらいたい。そのためには、スタッフそれぞれの下に新たな組織を作り、組織の上に立ってもらえばいいのではないだろうか。そう思った私は、新しい事業部を次々に立ち上げて、彼らの収入やステータスを上げていくことにしました。それにより、さらに会社が大きく成長したのです。
 テンフィールズファクトリーが大きくなった背景にあるのは、私の力だけではありません。私という人間を信じ、理念に賛同して集まり、仲間として支持してくれているスタッフたちの存在が必要不可欠でした。
 彼らと共にお客様の期待に応え続けること。それが成長における最大の秘訣だと考えています。

上場に向けて

市川裕

 現在テンフィールズファクトリー は、成長により力を入れるため、海外での上場を目指しています。

 日本には優良な会社が幾つもあり、取引所は優良な株を取引するため非常に競争が激しい。そのためベンチャー企業は前例がない挑戦をし続ける必要があります。
 ただ、海外を見渡すと、そういった競争はなく、外資系の会社は多数あります。市場はあくまで株を売買する取引所でしかありません。
 また、海外に進出するベンチャー企業はまだ事例がありません。今まで事例がないからこそ、自らが先陣をきる選択をします。そうすれば自ずと他の会社もついてきて、日本の経済がよりよくなっていくことでしょう。
 ビジネスを通して、スタッフや日本の経済、そして世界の人々を幸せにしたい。
 その思いを根底に置いて、テンフィールズファクトリーは今後も成長を続けていきます。

テンフィールズファクトリー株式会社

代表取締役社長 市川裕

市川裕 プロフィール

PROFILE

広島県出身。1991年に広島大学経済学部に入学し、社外サークルで代表を務めた際の経験から起業を決意する。1995年広島大学経済学部卒業後、同年4月に味の素株式会社入社。営業リーダーとして営業ノウハウを掴んだ後に2002年5月、味の素株式会社を退社した。2002年6月にテンフィールズファクトリーを設立。2002年8月に開始したレンタルサーバー事業を皮切りにダーツ販売・レンタル事業を開始。2007年にテンフィールズファクトリーを株式会社として法人化した。その後、ネイル事業、リフォーム事業、スマートエネルギー事業、ヤギレンタル事業、カフェ事業、不動産事業等、様々な業界に参入。「挑戦」と「信頼」をモットーに、海外へのさらなる展開を目指す。

2021年8月、自身初の著書『今すぐ本業を捨てなさい - アフターコロナを生き抜く「多面体経営」』(PHP研究所)を出版。

著書 今すぐ本業を捨てなさい